テーマ:円相場

円相場を決める 力学 (下)

◇ “有事の円”はまだまだ続く = 日本円が安全資産とみなされる理由は、いくつかある。まずは物価。日本では21世紀に入ってから、ずっとデフレの状態が続いている。物価が安いということは、通貨の価値が高いことを意味し、それだけ信頼できるわけだ。もう1つは金利。低金利の日本で円を借り、海外で運用する。ところが心配な事件が起こると、その運用を止…
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円相場を決める 力学 (上)

◇ 事件が起きると円高に = 円レートが乱高下している。対ドル相場でみると、5月末は111円だった。それが6月に入ると上昇し始め、イギリスのEU離脱が決まった24日には99円台まで急騰した。さらに参院選後は105円前後に下げている。この円相場の乱高下が大きな原因の1つとなって、株価も大きく振れた。いったい、円相場はどんな力によって動いて…
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なぜ為替介入できないのか (下)

◇ 企業は想定レートを上げるべし = 円高が進むと、輸出関連企業の業績は悪化する。輸出品の価格が上昇するだけではなく、海外で得た利益を日本に持ち込もうとすると目減りしてしまうからだ。たとえば今年度の想定レートは自動車では105円、電機では110円の企業が多い。したがって実際の相場が100円に上がると、確実に利益は減少する。これを嫌気して…
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なぜ為替介入できないのか (上)

◇ 日本の常識は世界の非常識 = 円高が株価の重石になっている。円の対ドル相場は5月末時点で111円。それが6月に入って急騰、イギリスのEU離脱が決まったときには一時99円台にまで上昇した。麻生財務相はしばしば「必要な手は打つ」と発言したが、これは口先介入。実際に為替介入という伝家の宝刀を抜くことはなかった。なぜ抜かなかったのだろう。ど…
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円は 100円を超えるのか?

◇ EU離脱なら90円台も = 円の対ドル相場は先週103円台にまで急上昇した。1年10か月ぶりの高値水準。5月末の円相場は111円だったから、わずか2週間で8円も上昇したことになる。FRBが利上げを見送り、日銀が追加の金融緩和に踏み切れなかったことが直接の原因。だが根底にはイギリスの国民投票が近付いて、EUが大混乱に陥るのではないかと…
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為替介入のルール作りを

◇ 麻生財務相の脅しが利いた = 連休中に急騰した円相場が、先週は反落した。このため日経平均も反発している。円相場の上昇を止めたのは、麻生財務相の強烈な口先介入だった。連休明けの9日、財務相は参院決算委員会で「急激な為替変動が起こった場合、どうする」という質問に答えて「当然、介入する用意はある」と断言。これが海外市場では“相当な脅し”と…
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なぜ 円高なのだろう?

◇ 経済学者にも判らない = 円の対ドル相場は先週、一時107円台にまで値上がりした。昨年6月の安値に比べると18円の上昇。1年5か月ぶりの高値で、日銀が追加の金融緩和に踏み切った14年10月以前の水準に戻している。たまりかねた麻生財務相が週末になって「場合によっては必要な措置をとる」と介入をほのめかしたため、円高の勢いはいったん小休止…
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剥げ落ちた 円安メリット (下)

◇ “経済の好循環”は望み薄に = 円の対ドル相場は、日銀が13年4月に“異次元金融緩和”を実施してから、低下傾向を続けてきた。一方、アメリカではFRBによる政策金利の引き上げ予想が強まり、これも円の下落を促進する要因となった。しかし現在、日本の金利は最低の水準にまで下落。アメリカの追加的な金利引き上げは困難という見方が強まっている。こ…
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剥げ落ちた 円安メリット (上)

◇ 急減する企業の利益 = 円高の進行で、企業の利益が急速に縮小している。日経新聞が12月決算の上場企業181社を集計したところ、合計の連結経常利益は前年比2%の増益にとどまった。前年は12%の増益だったから、利益の伸び率が急激に鈍化したことが判る。最大の理由は円安のメリットが剥げ落ちたこと。たとえばブリヂストンの場合、前期は550億円…
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今週のポイント

◇ 世界的な株高だが = 先週は世界の主要な20株式市場のうち、NY、東京、上海など17市場が上昇した。ダウ平均は週間130ドルの値上がり。3週連続の上昇で、終り値の1万3155ドルは11月6日以来の高値。特に金曜日は、11月の失業率が前月より0.2ポイント低下したことを好感して買いが先行した。ただナスダックは、アップルが大幅に売られた…
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今週のポイント

◇ 金融相場の様相に = 東京市場に注目が集まっている。先週の日経平均は79円の値上がり。終り値の9446円は、7か月前の水準を回復した。これで11月は月間でも518円の上げ、上昇率は5.79%となった。11月はダウ平均が0.5%の下げ、上海総合も4%ほど下げており、日経平均は世界の主要20市場で最大の上昇率となっている。 為替市…
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だれのための 金融緩和か (下)

◇ 国債の売買で巨額の利益 = 日銀は10兆円の国債買い入れを、来年末までに実行する予定。すでに日銀はことし6月末時点で96兆円の国債を保有しているから、来年末時点では少なくとも106兆円の国債を保有することになる。日本の国債発行額は11年度、12年度ともに44兆円。比べてみれば、その大きさは異常と言えるほどだ。 この日銀の買い支…
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だれのための 金融緩和か (上)

◇ 景気浮揚の効果なし = 日銀は先週19日、量的金融緩和の拡大を決定した。資産買い入れ基金の総額を70兆円から80兆円に増やす、というのがその内容。増えた10兆円で、市場から国債を買い取る方針だ。事前の予想は5兆円の増額だったから、安住財務相は「サプライズだ」と称賛。日経平均は100円以上も値上がりし、円相場は大きく下落した。 …
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今週のポイント

ニューヨーク株式の元気が急になくなった。ダウ平均は先週152ドルの値下がり。理由としてはヨーロッパと中国の経済に対する警戒感、ガソリン高騰がアメリカの個人消費に水を差す懸念、アメリカの住宅市場の低迷など。いろいろ挙げられているが、どうもピンとこない。結局はダウ平均も1万3000ドルの大台に乗せたところで、利益確定の売り物を浴びたというこ…
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今週のポイント

日米の株価が、ともに新しいゾーンを確保した。日経平均は先週14日、7か月半ぶりに終り値で10000円の大台を回復。その後も大台のキープに成功した。週間では200円の値上がり。これで6週間の連騰となり、震災直前の水準まであと300円に迫っている。市場では月内1万2000円の声さえ聞かれ始めた。ジャスダックと東証2部の株価は、すでに震災前の…
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今週のポイント

世界経済が激動し始めた。先週はまずアメリカで、個人消費や産業界の景況判断に関する好ましくない統計が発表された。加えて債務限度を引き上げる条件として、政府に財政赤字の削減が義務付けられた。このためアメリカの景気の先行きに、悲観的な見方が急増した。さらにヨーロッパでは財政危機が再燃、イタリアの国債利回りがスペインを上回るという事態が発生した…
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円売り介入・金融の追加緩和は有効か

◇ 76円25銭の死守を明示 = 政府・日銀は4日午前、外国為替市場で円売り・ドル買いの為替介入を実施した。これにより市場の円相場は1ドル=79円台に下落、対ユーロ相場も1ユーロ=113円台に反落した。円売り介入は震災直後の3月18日以来4か月半ぶり。ただ前回と違って、今回は日本だけの単独介入だった。 一方、日銀は同日の政策決定会…
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心配な 円高是正の行きすぎ (下)

◇ 原油は100ドルを踏み台に = 原油価格が着実に上昇している。ニューヨーク商品取引所のWTI(ウエストテキサス・インターミディエート)先物価格は1バレル=108ドル台に。2年半ぶりの高値となった。この国際価格の上昇を受けて、日本国内のガソリン小売り価格も1リットル=150円台に乗せている。 08年の春から夏にかけても、原油価格…
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心配な 円高是正の行きすぎ (上)

◇1か月足らずで9円も下落 = 円高を是正する動きが急速に進行している。現在の円相場は1ドル=85円台。3月17日にニューヨーク市場で記録した史上最高値の76円25銭から、1か月足らずで9円も安くなった。円相場が適正な水準に戻ってきたことは歓迎していいが、市場では円安がもっと進むという見方も増えている。仮にそういうことになると、こんどは…
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4-6月期は 円安・株安か?

◇ 恐ろしい3月の経済指標 = きょうから新年度入り。本来ならば心機一転というところだが、経済の見通しは決して明るくない。大震災と原発事故の影響が、これから経済指標となって次々に現れる。アメリカの景気回復など明るい材料もあるが、少なくとも4-6月期は円相場も株価も下落する公算が大きい。 先週までに発表された2月の経済指標は、おおむ…
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非常時の投機者を 公表せよ (下)

◇ 異常な買い注文者は誰だったのか = 投機による円相場の高騰は、G7の協調介入でいったんは収まった。ところが政府による為替介入は、投機筋にとっては必ずしも脅威ではない。たしかに介入の直前に買った投機筋は、損失を蒙るかもしれない。だが早めに仕掛けた投機筋は、十分な利益を上げることができる。今回の場合も82円台で買った投機筋が76円で売り…
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非常時の投機者を 公表せよ (上)

◇ NYで76円25銭の過去最高値 = 東北関東大震災の直後から、円相場は上昇した。特に17日のニューヨーク市場では取り引き終了間際に大量の買い注文が入り、円は1ドル=76円25銭まで急騰した。これを受けて東京市場でも、17日の終り値は79円21銭の過去最高値を記録している。これまでの過去最高値は1995年4月に記録した1ドル=79円7…
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今週のポイント

株価の下げ止まりと円相場の上げ止まりが確認できるか。この2点が今週のポイントになる。大震災のショックで、先週の日経平均は14-15の両日だけで1649円下げた。この下げによって、東証1部上場会社の時価総額は51兆5000億円減少している。結局、日経平均は週間1048円の値下がりとなった。ニューヨーク市場もこの地震で売られたが、ダウ平均は…
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大震災と 株価・円相場 (下)

◇ 円相場は下げ基調に? = 巨大地震のニュースが全世界に伝えられた11日、ニューヨーク外為市場では円の対ドル相場が1円以上も跳ね上がった。大震災に驚いた日本人が、とりあえず海外の資産を売って円に換えるだろうという推測。それに海外の保険会社が日本に保険金を支払うため円資金を手当てするという予想が、円高の原因だったと解説されている。 …
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今週のポイント

観測史上最大の地震に見舞われた。被害の全貌はまだ明らかでない。だが原子力発電所の損傷も大きい。11日に発生した東日本巨大地震は、近代の先進国が経験したことのない経済的被害をもたらした可能性がある。いま最も重要なことは、復旧に向けて政府が遅滞ない行動をとること。野党も政争を棚上げして、国民のために働くことである。 地震が発生した直後…
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今週のポイント

株式市場の視界が急速に開けてきた。ダウ平均は先週5日間の連騰、週間では326ドル値上がりした。特に4日にはリーマン・ショック前の水準を回復している。FRB(連邦準備理事会)の追加的な金融緩和に加えて、10月の雇用統計も好感された。主要企業の決算も悪くはない。金融緩和の発表で、金や原油、穀物などの国際商品も買われている。 ダウ平均に…
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またチビった 政府・日銀 (上)

◇ 効果のない金融緩和策 = 日銀は30日、臨時の金融政策決定会合を開いて新たな金融緩和策を決めた。だが、その内容は全く迫力に欠けたもの。このため市場は、直ちに効果のない政策と判断。円相場は上昇に転じ、株価は大きく下げた。日銀の臆病すぎる姿勢は、円や景気にとってむしろ逆効果になるかもしれない。 超低金利の年0.1%で、市場に資金を…
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今週のポイント

日銀は30日に円高対策、政府は31日に景気対策を発表する。やや遅きに過ぎた感もあるが、やらないよりはいい。ただ問題は、その内容だ。日銀の方は金融機関に対して、超低金利で貸し出す新型オペの拡充が第一候補。アメリカもFRBが追加の金融緩和策に進みそうだから、それだけでは足りないだろう。国債の買い入れ増大にまで踏み切れるかが、注目点の一つにな…
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今週のポイント

今週のポイントは、政府・日銀の景気・円高対策。民主党の政策調査会は、景気対策に関する提言を26日にはまとめて、政府に提言する予定。その内容もさることながら、はたして期日までに提言を作成できるのか。また民主党の代表選挙を目前に、政府がこれを素早く実施に持ち込めるのか。ここ当分は、この動きから目を離せない。 もう1つは、今週中に予定さ…
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今週のポイント

今週も円相場の動きが焦点。先週は1ドル=84円台に突っ込み、15年ぶりの高値を記録した。政府や日銀も慌て出したが、口先介入ぐらいでは効果がない。今週も円高の方向で推移するだろう。円高に加えてニューヨークの株価も大幅に下げたことから、日経平均は週間389円の値下がりとなった。 ダウ平均は週間350ドルの下落。FRBがアメリカ経済の見…
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