予想を上回った2つの統計 / アメリカ (下)

◇ 予想を大幅に上回る = 米労働省が8日発表した10月の雇用統計は、多くの人を驚かせた。注目された非農業雇用者数は20万4000人の増加。事前の予想は12万人程度だったから、はるかに高い数字となった。予想がこんなに大きく外れることも珍しい。

そのうえ労働省は8月と9月の雇用者数を、いずれも大きく上方修正した。この結果、過去1年間でみても雇用者の増加数は月平均19万人に達している。雇用の改善は、専門家の予想よりも順調に進んでいるわけだ。市場はこの結果を素直に受け入れ、8日のダウ平均は168ドルの値上がり。終り値で史上最高値を更新している。

議会が予算を成立させなかったため、10月の前半は政府機関の一部が閉鎖された。専門家は事前の予想で政府職員の一時帰休を考慮に入れ、雇用者の増加を低く見積もったフシがある。しかし労働省は一時帰休を雇用者の減少とはカウントしなかった。この措置についての疑問や批判は全く聞こえてこない。

市場が抱え込んだ問題は、またもや金融緩和政策の縮小である。成長率は予想より高かったが個人消費が伸び悩んだために、緩和の縮小は話題にならなかった。しかし予想を上回る雇用の改善は、縮小時期の前倒しを連想させる。先週末に発表された2つの経済指標を巡って、これをどう咀嚼すればいいのか。ウォール街はいま頭を悩ませている。


    ≪12日の日経平均 = 上げ +318.84円≫

    ≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ

          ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング

"予想を上回った2つの統計 / アメリカ (下)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント