歯止め失った 国債買い入れ / 日銀

◇ “銀行券ルール”を逸脱 = 中央銀行が無制限に国債を買い入れれば、財政節度が失われ日銀の信用にもキズが付く。そこで国債の保有額は、日銀券の発行残高以下に抑える。日銀が自ら作った“銀行券ルール”である。そのルールが、いとも簡単に破られてしまった。

日銀の発表によると、8月10日時点の銀行券発行残高は80兆7876億円。これに対して長期国債の保有残高は80兆9697億円で、銀行券の発行残高を上回った。これは金融緩和政策の一環として実施している、資産買い入れ基金による国債の買い入れが増大したため。基金による買い取りは今後も続き、年末の国債保有残高は24兆円、来年6月末には29兆円に達する見込みだ。ルールは完全に破られたままとなる。

このルール破りについて、日銀は「基金による買い入れは臨時の措置であり、ルールには抵触しない」と弁明した。しかし通常のオペレーションによって買い取った国債も基金が買った国債も、国債であることに変わりはない。このまま行くと、今年度の日銀による国債買い入れ額はおよそ43兆円に。政府が発行する44兆円の国債を、ほとんど引き受けてしまうことになる。

問題はこの結果が、日本国債に対する信用低下につながらないかである。日銀は“臨時の措置だから”などという説得力のない姑息な弁明よりも、この大問題をもっと究明すべきだ。買い入れ基金による購入は別ワクなどと言っていると、日銀の国債保有額は無限に増大してしまうだろう。


    ≪27日の日経平均 = 上げ +14.63円≫

    ≪28日の日経平均は? 予想 = 下げ

          ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング

"歯止め失った 国債買い入れ / 日銀" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント