難解きわまる 日銀の論理

◇ 目標とメドの違いは? = 日銀は14日の金融政策決定会合で、望ましい物価水準と金融緩和の追加策を決定した。物価水準については従来「2%以下のプラス領域にあり、中心は1%程度」としてきたが、この表現はいかにも判りにくいという批判が出ていた。そこで今回は、これを「当面は中長期的な物価安定のメドを1%とする」に改めている。

多少は判り易くなったのかもしれない。だが欧米諸国で使われている「目標(goal)」という言葉を避けて、「メド」と表現した。目標とメドの差は、どういうことなのだろう。どうせなら「1%目標」と決めた方が、明快だったのではないか。一説によると、「目標」だと達成できないときに説明責任があるが「メド」ならないという。そうなら、日銀の勝手な理屈と言うしかない。

金融緩和策の追加は、日銀の資産買い入れ基金を55兆円から65兆円に拡大することで実施する。この増加分10兆円は、すべて長期国債の購入に充てる方針だ。市場には、それだけ余分におカネが供給される。しかし現状でも、おカネはあり余っている。水をいっぱい張った田んぼに、豪雨を降らせるようなもの。景気の回復に効果があるとは思えない。

それよりも気になるのは、国債の買い入れだ。こんどの措置によって、日銀がことし中に買い入れる国債は40兆円に達する見込み。12年度予算で発行する新規国債は44兆円だから、その9割に相当する国債を市場から吸い上げてしまう。日銀の真の目的は、ここにあるのではないだろうか。法律で禁止されている直接引き受けではないが、それと同等の操作になることに間違いはない。 


    ≪16日の日経平均 = 下げ -22.24円≫

    ≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ

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