イタリアは 防火壁になるのか (下)

◇ 国民の理解と支持がカギ = イタリアはIMFの監視を受け入れることになったが、融資は断った。この点はギリシャと違う。また国債利回りも6%台に乗せたが、ギリシャの27%という法外な金利に比べればまだ低い。だが何もしなければ、すぐにギリシャ化することは明らかだ。そこで政府は厳しい財政再建策を導入しようとしている。

ベルルスコーニ首相が10月末のEU首脳会議で説明した財政再建策は、きわめて厳しい内容だった。国有企業や国有不動産の売却、年金の支給開始年齢を67歳に引き上げ、国家公務員の5万人削減、企業活動に対する規制の緩和、そして正社員の解雇を容易にするための法律改正、消費税の増税・・・。これらによって12-13年の財政赤字を455億ユーロ削減するという。

EUの首脳たちも、この再建案を高く評価したと伝えられる。にもかかわらず市場は不信感を強め、イタリアの国債利回りは上昇した。再建案の内容は良くても実行できるのかどうか、市場は疑問視したからである。じっさいイタリア国内で、この再建案の評判は悪い。連日のようにデモ隊が議会を取り巻き、野党だけでなく与党の一部もベルルスコーニ首相の退陣を要求する始末。

EUやIMFが満足する再建案を作っても、国内では抵抗が大きい。強行突破すれば、内閣の存続が危うくなる。この構図はギリシャと同じだ。結局、問題は国民の理解と支持を得られるかどうかにかかってくる。財政・金融不安が仮にフランスへ飛び火しても、全く同様の構図になるだろう。イタリアがユーロ圏の防火壁になるためには、国民を味方にすることが必須条件になる。 


    ≪8日の日経平均 = 下げ -111.58円≫

    ≪9日の日経平均は? 予想 = 上げ

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