メガバンクの 不思議な好決算

◇ 増益の主役は国債の売却益 = 3大銀行グループの4-9月期決算は、そろって大幅な増益となった。三菱UFJ、みずほ、三井住友の3大銀行グループを合計した純利益は1兆1158億円。前年同期の約3倍、9月中間決算としては4年ぶりに1兆円を超えた。だが本業である貸出残高は減っており、代わって増益の主柱となったのは国債の売却による利益だった。

日銀が金融緩和政策を推し進めたため、4-9月期はほぼ一貫して金利が低下。その結果、国債の流通価格は急上昇した。銀行は安いときに買った国債を、高値で売って儲けたわけである。三菱UFJの永易社長は記者会見で「国債の売買益が大きすぎてバランスを欠いた」と正直な感想を漏らしたほどだ。

こうして3大銀行グループはリーマン・ショック以前の利益水準を回復したが、法人税を払っていない。これは単年度の赤字を翌年度以降の黒字から差し引くことができるため。過去の不良債権処理で巨額の赤字を出したために、まだこの繰り越し欠損金の制度が生きている。合法的ではあるが、庶民感情としては何となくフに落ちない。

もう1つ、よく判らないことがある。日銀は新しい金融緩和政策として、国債の購入を開始した。その結果は、国債の流通価格を引き上げる方向に働く。銀行はゼロに近い金利で日銀からカネを借りて新発国債を買い入れ、価格が上がったときに日銀に売る。不景気が続く、つまり金利が上がらない限り、こういう商売が成立するというのもヘンな話である。


    ≪22日の日経平均 = 上げ +92.80円≫

    ≪24日の日経平均は? 予想 = 下げ

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