空洞の 新金融政策 : 日銀

◇ メッキはすぐに剥がれる = 日銀は21日の政策決定会合で、新しい金融緩和策の枠組みを決め発表した。市場では日銀が現状を維持するという観測もあったため、この変更を歓迎。円相場は一時103円近くまで下落。日経平均は300円を超える値上がりとなった。そのあとアメリカでは、FRBが利上げの見送りを決定している。これでダウ平均株価は160ドル上げたが、為替相場はドル安・円高に反転した。

FRBが金融政策を決めるFOMC(公開市場委員会)は、このあと10月は休み。11月は大統領選挙の直前なので、まず利上げは決められない。したがって、次の利上げは12月までなくなった。ニューヨーク市場と新興国にとっては、少なくとも今後3か月間は頭痛のタネから解放されることになる。その半面、利上げができなかったことで、アメリカ経済に対する警戒感が湧き出すかもしれない。

日銀の新政策はいろいろ難しい理屈を並べ立てているが、よく読むと中身は空洞だ。そのなかで多少とも意味があるのは、長期金利をゼロにまで上昇させるという点。金融機関の経営や年金・保険などの投資効率は、わずかではあるがよくなる。だが、その改善は微々たるもの。しかも、そうするためには日銀が10年もの国債の買い入れを抑制しなければならない。

その分を補うため、日銀は満期が近い国債も買い入れることになった。すると短中期の金利は下落してしまう。しかも市場に流通する国債の総額はますます減り、債券市場の機能はさらに圧迫されるだろう。そして日銀が購入できる国債の量は、しだいに底をつく。要するに今回の政策変更は、苦し紛れに理屈を捏ね回しただけ。すぐにメッキが剥げて、むしろ円高・株安を促進しかねない。

      ≪21日の日経平均 = 上げ +315.47円≫

      ≪23日の日経平均は? 予想 = 下げ


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