黒田日銀総裁の 独りよがり (下)

◇ 副作用が大きいマイナス金利 = 黒田総裁はマイナス金利に副作用があることを初めて認めたが、どうも金融機関の収益を圧迫している点だけが頭にあるようだ。このためマイナス金利は、副作用よりプラス効果の方が大きいと主張する。だがマイナス金利の副作用は、もっと広い範囲で深刻に現われている。たとえば年金基金の経営が苦しくなり、年金の将来に対する信頼感をいっそう低下させた。

さらに一般庶民から、安全で堅実な資産の運用手段を奪い去ってしまった。銀行の預金利率はゼロに近い。国債の利回りはマイナスになった。低金利で運用難に陥った保険会社は、一時払い終身保険の発売を停止した。特に定年後の生活費を確保しようと貯蓄してきた中高年層は、支出を節約するしか防衛策がない。こんな状態で、消費支出の拡大を期待する方がムリというものだ。

しかも日銀は、物価の2%上昇目標に固執する。資産が増やせない状態で、物価が上がればどうなるのか。国民の心配は増すばかりである。日銀はこの際、なぜ物価上昇に固執するのか。物価が上昇したとき、国民の生活はどうなるのか。この点についても、明確な考え方を示してもらいたいものだ。

黒田総裁はこれまで好んで“サプライズ型”の政策を実行してきた。ところが今回は、方針を変えて“対話型”の手法に切り替えたように思われる。“想定外”ではなく、事前の“説得型”を選んだわけだ。そのこと自体に異論はない。だが対話型を選んだのならば、もう少し新しい考え方を示す必要がある。従来の路線を正当化するだけの自己弁護に終始したのでは、国民も市場も教えられるところが全くない。

      ≪13日の日経平均 = 上げ +56.12円≫

      ≪14日の日経平均は? 予想 = 下げ


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