構造改革は どこへ行った? (下)

◇ 生産性を高める政策手段 = 「構造改革」という言葉は経済用語ではなく、その定義もはっきりしない。だが最近では「古い体質の組織を解体し、効率的な新しい組織に生まれ変わらせること」といったような意味に使われることが多い。政策的には「日本経済の生産性を向上させ、潜在成長率を高めること」を目的とする。1980年代の国鉄や電電公社の解体、最近では郵政の民営化などが、その典型である。

アベノミックスは当初、3本の矢から成り立っていた。第1と第2の矢は、財政と金融政策による景気浮揚。そして第3の矢は、それを持続的な成長につなげるための成長戦略。その中核に据えられていたのが、構造改革だった。具体的に想定されたのは、農業と医療の分野。さらに行政改革と地方分権の問題である。

しかし最近の安倍内閣は、こうした構造改革の問題から明らかに逃げている。今回の新経済対策では、働き方の問題やITによる第4次産業革命などが前面に押し出された。その一方で、農業についてはJA全中による地域農協への監査廃止を決めた程度。医療分野や行政改革、地方分権については、全く手が付けられていない。

こうした状況をみて、国民は成長の長期的な継続は可能なのかと心配を隠せないわけだ。政府・与党は最初から、日本経済を揺り動かすような構造改革はムリだと考えていたのだろうか。それとも関係者の強い抵抗にあって、断念したのだろうか。なにしろ農業団体や医師会は、自民・公明党にとっては強力な支持母体なのだから。

      ≪31日の日経平均 = 上げ +162.04円≫

      ≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ


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