原油は まだ上がるのか? (上)

◇ 価格を決める多元方程式 = 原油の国際価格が、1バレル=50ドルの付近で動かなくなった。市場では60ドルまでは上がるという見方と、50ドルを天井にして反落するという予想が拮抗している。原油価格の変動は貿易や物価、それに株価などを通じて世界経済に大きな影響を及ぼす。だが原油価格を決める要因は最近きわめて複雑化しており、その見通しは容易ではない。

ニューヨーク商品取引所のWTI(テキサス産軽質油)先物相場は5月下旬に、1バレル=50ドルを10か月ぶりに回復した。その後はずっと50ドル前後で、もみ合いが続いている。周知のようにWTI先物相場はOPEC(石油輸出国機構)が生産調整で合意できなかったことから、ことし2月には26ドル台にまで急落した。50ドルという水準はそこから9割も回復したわけで、天井説の有力な根拠ともなっている。

価格が急回復した原因は多岐にわたる。まず供給面ではカナダの森林火災で、原油の生産が一時停止した。ナイジェリアでパイプラインが爆破され、操業できなくなった。この2件で、原油供給は日量1500万バレル減ったと試算されている。さらに原油価格の低落で、アメリカのシェール・オイルが減産に追い込まれた。たとえば6月は、前年比で日量60万バレル減った。ただOPECが機能を停止しイランが増産するなど、生産増加につながる要因も現われている。

一方、需要面では中国など新興国の経済が不調に陥り、原油の消費が減少した。しかし、これら諸国の消費は最近になって下げ止まり、中国では5月の原油輸入が急増している。インドの原油需要も大幅に増えた。またアメリカでは、ガソリンの値下がりで原油消費の堅調な状態が続いている。その結果、アメリカの国内在庫も予想以上に減少した。

                                    (続きは明日)

      ≪16日の日経平均 = 上げ +60.58円≫

      ≪17日の日経平均は? 予想 = 下げ


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