黄信号が灯った景気 / アメリカ

◇ FRBも読み間違え = アメリカ経済の行くえに立ち込めた霧が、だんだん濃くなってきた。いちばん際立っているのは成長率の低下。1-3月期の実質GDP成長率は、ついに0.5%にまで鈍化してしまった。昨年4-6月期の3.9%から、直線的な低下が続いている。特に気になるのは、GDPの7割を占める個人消費の縮小傾向。3月の小売り売上高は前月比0.3%減少し、新車の販売台数も前年比マイナスに落ち込んでいる。

「アメリカ経済は減速しているものの、雇用市場はなお一段と改善している」--アメリカの中央銀行であるFRBが金利の据え置きを決めた際に発表した声明である。要するにGDP成長率は鈍化したが、雇用が堅調なので心配は要らないという判断を示したわけだ。ところが、この判断はそのあと発表された4月の雇用統計によって、すぐ覆されてしまった。

労働省の発表によると、4月の非農業雇用者は16万人しか増加しなかった。事前の予想を大きく下回り、景気の拡大に必要と考えられている20万人の増加にも届かなかった。ここでも好調な増加を続けてきた小売業の雇用が、前月比でマイナスを記録した点が注目される。ただ非農業雇用者の増加数は、これまでにも一時的に落ち込むことがあった。したがって今回もすぐ回復する可能性がないとは言えない。

アメリカ経済の拡大基調は、もう6年半も続いている。そろそろ一休みする時期に入るのではないか。問題はそれが“踊り場”的なもので終わるのか、それとも本格的な景気後退に突入するのか。その判定はまだ難しいが、いずれにしても黄信号が点灯したとは言えるだろう。その結果、FRBによる金利の引き上げは9月か12月に延びそうだ。それが円高への圧力になることは、避けられそうにない。

      ≪9日の日経平均 = 上げ +109.31円≫

      ≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ


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