揺れ動く 原油価格

◇ 投機ファンドの標的に = 原油の国際価格が大きく変動している。ニューヨーク商品市場のWTI(テキサス産軽質油)先物相場でみると、ことし2月初めには1バレル=26ドル台にまで低落していた。それが3月末には40ドル台、4月になって35ドル台に下げたあと、今週はまた40ドル台に戻している。2月の安値からみると5を超える上昇率。こんなに値動きの大きい市場は、他にみられない。

原油価格の変動は、世界経済にも大きな影響を及ぼす。原油が下がると非鉄などの国際商品価格も下落するため、産油国ばかりでなく多くの新興国が財政難に陥り、経済的な苦境に立たされた。また原油価格が反発すると、これまではニューヨークの株高・ドル高⇒円安の図式が鮮明だった。しかし3月以降はこの図式が崩れ、原油高⇒NY株高・ドル安となって円高が進行するようになっている。

基本的に言えば、価格の変動は需給関係によって決まる。原油の需要は、中国などの成長鈍化で伸びない。その一方、アメリカのシェール生産が拡大、またOPEC(石油輸出国機構)が減産できないことで、供給は増え続けた。ただし実際の先物価格は、需給面からの影響をはるかに超えた振幅で動いている。巨額の投機マネーが参入し、振幅を何十倍にも拡大するからだ。

株式市場などに比べると、原油市場の規模は格段に小さい。そこに巨額の投機マネーが出入りするから、価格の振幅は大きくならざるをえない。しかも投機筋は、アメリカのシェールが減産したとかしないとか、産油国が生産調整をするとかしないとか。時と場合に応じて情報を流し、売ったり買ったりする。そのおかげで、世界経済が非常に不安定な状態になっていることは否定できない。自由市場経済の一つの大きな欠陥だと言えるのではないか。

      ≪12日の日経平均 = 上げ +177.66円≫

      ≪13日の日経平均は? 予想 = 上げ


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