輸出競争力の低下が心配

◇ 15年度は1兆円の貿易赤字 = 財務省は20日、3月と15年度の貿易統計を発表した。まず3月は輸出が6兆4600億円で前年比6.8%の減少。輸入は5兆7000億円で14.9%の減少だった。この結果、貿易収支は7550億円の黒字となっている。輸出が減少したにもかかわらず黒字となったのは、鉱物性燃料の輸入額が大幅に低下したため。LNG(液化天然ガス)は43.7%、原粗油は36.1%も減っている。

15年度を通してみると、輸出は74兆1000億円で前年比0.7%の減少。輸入は75兆2000億円で10.3%の減少だった。この結果、貿易収支は1兆0800億円の赤字となっている。13年度の13兆8000億円、14年度の9兆1000億円に比べれば、赤字幅は大きくく縮小した。これもLNGや原油の輸入価格が大幅に下がったためである。これらの輸入数量はほとんど減っていない。

心配なのは、輸出が伸びないことである。たとえば15年度の円相場は、平均120円38銭で前年度に比べると10.2%の円安だった。にもかかわらず輸出額は、わずかながら前年度を下回っている。もちろん、中国や東南アジア諸国の経済が不調だったことも響いているだろう。また日本企業が海外に生産拠点を移した影響も、小さくはなかったと考えられる。

輸出の推移を月別にみると、昨年10月からことし3月まで6か月連続で減少が続いている。その原因の一つに、国内産業の輸出競争力の低下があるのではないか。輸出が伸びないまま原油の値上がりで輸入が増えると、貿易収支は再び赤字基調に陥りかねない。政府はもう少し企業の競争力について分析し、必要な施策を講じるべきだろう。さもないと、日本企業の“シャープ化”が進行する恐れがあるのでは。

      ≪20日の日経平均 = 上げ +32.10円≫

      ≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ


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