帰ってきた 投機筋 : 原油市場

◇ 需給の均衡は見込めないが = 原油の国際価格が大幅に反発している。ニューヨーク商品市場のWTI(テキサス産軽質油)先物価格は、1か月前の1バレル=26ドル台から最近は37ドル前後にまで急速に上昇した。このため株式市場や商品市場でもリスク回避の動きが弱まり、ダウ平均株価も2か月ぶりに1万7000ドルの大台を回復している。市場の空気がめっきり春めいたのは、原油価格の急反発によるところが大きい。

原油価格が反発に転じたきっかけは、サウジアラビアやロシアなどの産油4か国が「生産量を1月の水準で固定する」と合意したこと。この合意を他の産油国にも広めるため、20日には15か国がモスクワで会合すると伝えられたことで、先週は価格がいちだんと上昇した。ただし、このニュースの信憑性はまだ確認されていない。

OPEC(石油輸出国機構)によると、加盟13か国の1月の生産量は日量3233万バレルで、きわめて高い。またIEA(国際エネルギー機関)によると、現状では世界で日量180万バレルの生産過剰だという。ほかにアメリカのシェール生産が、価格の低下で日量100万バレル減少した。その一方で、経済制裁を解かれたイランが50万バレル増産する見込み。したがって供給過剰の大きさは縮小するが、どうみても過剰な状態は解消しない。

にもかかわらず価格が上昇したのは、頃合いを計っていた投機筋が市場に復帰したからに他ならない。このため今後の国際価格は、50ドル程度まで上がるかもしれない。だが、そこまで行くとアメリカのシェール生産が息を吹き返す。投機筋はそこでまた売りに出る可能性が高い。原油市場ばかりでなく、世界経済は再び投機筋に翻弄されることになりかねない。

      ≪7日の日経平均 = 下げ -103.46円≫

      ≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ


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