剥げ落ちた 円安メリット (上)

◇ 急減する企業の利益 = 円高の進行で、企業の利益が急速に縮小している。日経新聞が12月決算の上場企業181社を集計したところ、合計の連結経常利益は前年比2%の増益にとどまった。前年は12%の増益だったから、利益の伸び率が急激に鈍化したことが判る。最大の理由は円安のメリットが剥げ落ちたこと。たとえばブリヂストンの場合、前期は550億円の為替差益だったのが、今期は410億円の差損になった。

3月決算企業についても、全く同様の傾向が顕著に表れている。昨年4-12月期の決算で、連結経常利益は前年比6%の増益。ただし7-9月期は14%の増益だったが、10-12月期は5%程度の減益になった模様だ。中国経済の不振や資源安の影響もあるが、やはり円高による為替差損が大きな原因となっている。

たとえばトヨタ自動車の4-12月期は、純利益が1兆8860億円。前年を9%上回って過去最高を記録した。しかし10-12月期だけをみると、営業利益は前年比5%の減少となっている。四半期ベースでの減益は7四半期ぶりのことだ。トヨタの場合は1円の円高で、利益が400億円も減ってしまう。

現在の見通しだと、上場企業の3月期決算では経常利益が2%程度の増益になりそう。昨年4月時点の予想は9%の増益だったから、増益の幅は大きく圧縮された。利益の大半は円安だった前半に稼ぎ出されもので、現状はすでに減益の領域に突入している。3月の円相場がどう動くかにもよるが、企業の業績は明らかにピークを越えた。

                             (続きは明日)

      ≪2日の日経平均 = 上げ +661.04円≫

      ≪3日の日経平均は? 予想 = 下げ


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