破れたり マイナス金利 (上)

◇ 効果は1週間で消滅 = 黒田日銀総裁が自信満々で打ち出した「マイナス金利」政策は、散々な結果で終わった。発表の直後こそ、円の対ドル相場が121円に下落、日経平均株価も1万8000円に接近した。だが1週間後、円は116円台にまで急騰、株価は1万7000円を割り込んでいる。最初はその意外性に驚いた市場だったが、すぐにその正体を見破ったようだ。そして残ったのは、長期金利がゼロ近辺に下落するという副作用だけである。

日銀はこれまで、金融機関の当座預金に0.1%の金利を付与していた。これを2月16日以降の新規預金には利子を付けず、逆に0.1%の手数料を徴収するというのがマイナス金利政策。こうすることで、金融機関のおカネが企業や個人向け貸付けに回ることを期待した。しかし金融機関としてみれば、いまどき優良な貸付け先など、おいそれとは見つからない。

そこで金融機関は国債の買い入れに殺到。国債の相場が急上昇した。国債の流通価格が上がれば、利回りは下がる。その結果、10年物国債の利回りでみた長期金利は0.020%とゼロすれすれにまで下落してしまった。ところが折あしくアメリカでは景気の先行きに対する不安が増大、ドルが売られた。このため日本の金利が低下したにもかかわらず、円相場は上昇するという事態を招くことになった。

株式市場では、金利の下落で収益の悪化が見込まれる銀行・生保株が売られた。さらに円高で輸出関連株が下落。こうして日経平均は先週700円以上も値下がりした。日銀がマイナス金利政策に託した願望は、円安水準の維持、株価の上昇、そして金融機関による企業と個人向けの貸し出し増加の3点だった。それがすべて空振りに終わったと言える。

                                  (続きは明日)

      ≪8日の日経平均 = 上げ +184.71円≫

      ≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ
               

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