奇跡に近い 産油国の生産調整 (下)

◇ 景気と株価を抑える重石に = 原油安でベネズエラに続いて大きな痛手を蒙りそうなのは、ブラジルとナイジェリア。サウジアラビアやロシアが悲鳴を挙げるまでには、まだ時間がかかりそうだ。もっとも仮に国際価格が20ドルにまで落ち込めば、意外に早く「背に腹は代えられない」となるかもしれない。またアメリカのシェールが予想以上に大きく減産することになれば、価格は40ドル以上に上昇するだろう。

いまの世界経済にとって、原油安は大きな重石になっている。産油国の投資ファンドが引き揚げ、株価は頭を抑えられる。新興国からも資金が流出し、経済不安を惹き起こしている。鉄や非鉄などの資源も一緒に値下がりするので、新興国の輸出は減退。先進国のエネルギー産業も赤字に追い込まれた。いまや原油価格の低迷は、世界経済の成長を抑制し、株価の回復を阻害する最大の重石になったと言えるだろう。

原油に対する需要が大幅に伸びることは、現状では全く期待できない。そして供給が減るためには、産油国による生産調整あるいはアメリカの多くのシェール企業が採算割れで操業を停止することが条件になってくる。IEA(国際エネルギー機関)は22日に発表した報告書のなかで「原油は16年も日量110万バレルの供給過剰が続く」「17年も膨大な在庫があるため、価格は上昇しにくい」と予測した。

この予測を受けて、一部には「アメリカのシェール生産が激減する」という見方も強まった。このためWTI価格は急反発、ダウ平均も上昇している。だがイランなどが増産すれば、シェールが少々減産しても埋まってしまう。OPECが本気で生産調整に動かなければ、原油価格の本格的な回復は難しい。原油の重石は、なかなか取れそうにない。
 
      ≪24日の日経平均 = 下げ -136.26円≫ 

      ≪25日の日経平均は? 予想 = 上げ


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