FRB の 深刻なジレンマ

◇ 問われる女性議長の統率力 = その日は、あと半月後にやってくる。9月16-17日。アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備理事会)が、金融政策を決定するためのFOMC(公開市場委員会)を開く日だ。ここで現在のゼロ金利を終了、政策金利を引き上げるのかどうか。いまアメリカでは、この問題を巡って百家争鳴の議論が繰り広げられている。

中国経済への不安をきっかけに株価が暴落したため、一時は9月の金利引き上げはありえないという見方が大勢を支配した。ところが、その後4-6月期のGDP成長率が3.7%に上方修正。新車の売れ行きや住宅着工戸数も好調なことが判明した。株価も短時間で、下落幅の半分を取り戻している。アメリカ経済の基調は強いという事実が突き付けられた感じで、9月の利上げ説が一気に再燃することになった。

FRB内部でも、意見はまちまちだ。たとえばミネアポリス連銀総裁は「いま動く理由はない」。ニューヨーク連銀総裁は「数週間前より必然性は低下」。アトランタ連銀総裁は「時期は近づいているが、なお議論の余地」。クリーブランド連銀総裁は「可能だという見方は変わっていない」といったぐあい。そうしたなかで、イエレン議長はなぜか沈黙を守り続けている。

今回は利上げを見送っても、問題は次にFOMCが開催される10月か12月に持ち越されるだけ。決断が遅れると、インフレが進行し始める危険性もないではない。逆に利上げの結果、株価が下がってアメリカの景気に悪影響を及ぼす可能性も否定はできない。いずれの場合でも結果が悪ければ、FRBの歴史的な汚点になりかねない。昨年2月にFRB議長に就任したジャネット・イエレン女史の統率力と決断力に、世界が注目している。

      ≪31日の日経平均 = 下げ -245.84円≫

      ≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ


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