長引く 原油安の功罪 (下)

◇ OPECの戦略は失敗したが = OPECが減産しなかったのは、原油価格を暴落させることによって、アメリカで誕生したシェール産業を叩き潰そうと考えたからである。ところがシェールは意外に頑張った。たしかに生産性の悪いリグは廃棄に追い込まれ、全体のリグ数は6割も減少した。しかし原油・ガスの産出量は13年の日量882万バレルから、最近でも556バレルに減っただけ。これはコストの安い採掘技術が普及したためである。

この現状からみる限り、OPECの戦略は失敗に終わったようだ。ただ皮肉なことに、それがアメリカの石油産業を苦しめ、株価の足を引っ張る結果となっている。専門家によると、原油の国際価格が50ドル近辺だと、シェールの生産量は徐々に減少する。だが60ドルを超えるとすぐに増加するから、原油価格が大幅に上がる可能性は小さいという。

日本にとって、原油安の恩恵はきわめて大きい。もちろん、日本でも石油元売り会社のように悪影響を蒙る部門もある。しかし全体としてみれば、世界でも日本ほど大きな恩恵を受けている国はないだろう。たとえば14年度の国際収支は7兆8000億円の黒字だったが、その大きな要因は原油安による貿易赤字の縮小だった。企業や家計もずいぶん助かっている。

国別でみると、エネルギーの輸入国であるEU諸国や中国は、恩恵を受けている組。その反対に輸出国は、深刻な打撃を受けている。たとえば中東の産油国。それにロシアや南米の産油国。特に南米のベネズエラは世界最大の産油国。輸出の96%を石油に頼っているから、たまらない。ついに実質的にデフォルト(債務不履行)の状態に陥った。

      ≪15日の日経平均 = 上げ +78.00円≫

      ≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ


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