景気回復に一服感 : 3月の短観 (下)

◇ 広がらない原油安の恩恵 = 非製造業についてみると、大企業の判断指数が前回より2ポイント上昇したほか、中堅企業は4ポイント、中小企業も2ポイント改善している。これには原油安によるガソリン価格の値下がりが、大きく貢献しているようだ。ところが3か月先の予想になると、大企業は2ポイントの低下。中堅・中小企業はともに4ポイントの悪化を見込んでいる。やはり元気がない。

大企業の経常利益も、15年度は前年度と変わらずの予想。設備投資計画は4.1%の減少で、先行きについてはかなり慎重だ。その大きな要因は、原油安にもかかわらず電気料金がむしろ上がってきたことにある。製造業に比べると、非製造業の方が省エネは難しい。また非製造業では、規模が小さいほど電気料金が経営を圧迫する度合いは強くなる傾向がある。

さらに電気料金の値上げは家計の負担を増加させ、結果として個人消費を委縮させかねない。こうした傾向は、小売りや飲食業を中心とする非製造業にとっては逆風となる。また人手不足感が強まり、一般的に賃金が上昇しつつあることも、非製造業にとっては重荷になりやすい。先行き判断が慎重になるのは、このためだろう。

この4月以降、物価面では消費増税の影響がなくなる。その結果、家計の実質収入が増えて個人消費が上向けば、非製造業の先行き見通しも明るくなるだろう。こうみてくると、新年度の景気動向は円相場の行く方と電気料金の上がり方に大きく左右されると言うことができそうだ。


      ≪2日の日経平均 = 上げ +277.95円≫

      ≪3日の日経平均は? 予想 = 下げ

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