回復しない 自動車生産

◇ 掘り下げ不足の新聞報道 = 経済産業省は先週27日、1月の鉱工業生産が前月より4.0%増加したと発表した。15業種のうち13業種で生産が増加。輸送用機械は4.5%の増加だった。この発表を受けて、新聞各紙は「生産は震災前の水準に戻った」とか「円安効果で自動車などの輸出が伸びたため」と大々的に報道している。

同じ日、自動車工業会が1月の生産台数を発表した。それによると、四輪車の生産台数は77万8000台。前年比で9.7%の減少だった。鉱工業生産の数字は前月比で、季節調整もされている。自動車生産台数は昨年1月との比較で、しかも実数だ。したがって、一方が増加し一方が減少してもおかしくはない。ただ何となく違和感は残る。

そこで鉱工業生産の前年比を調べてみると、なんと2.6%の減少だった。特に自動車などの輸送用機械は7.9%も減少している。昨年の1月には、消費増税を前にした駆け込み需要があったために違いない。輸送用機械の生産は、工業生産全体の2割近くを占める。だから自動車の生産が減ると、鉱工業生産は低下しやすい。

1月の生産動向を報じた新聞紙面をみていると、製造業の生産活動は震災と消費増税の影響を完全に乗り越えたような錯覚を起こさせる。しかし実態は残念ながら、まだそこまで行っていない。たしかに輸出は伸び始めたが、肝心の国内需要は停滞したままだ。生産の数字を前年と比べた新聞がなかったことは、いささか寂しい。 


      ≪3日の日経平均 = 下げ -11.72円≫

      ≪4日の日経平均は? 予想 = 下げ

               ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック