EUのアキレス腱 : ギリシャ対策 (上)

◇ ギリシャは屈服したのか = ユーロ圏19か国の財務相は20日の会合で、ギリシャに対する金融支援を4か月間延長することを決めた。EUとIMFによる現行の金融支援は2月末で期限切れとなるが、この合意によってギリシャは6月末まで支援を受けられることになる。当面のデフォルト(債務不履行)が回避されたことから、先週末のダウ平均は2か月ぶりに史上最高値を更新した。

緊縮政策の停止を掲げて選挙に勝ったチプラス新政権は、初めEU側に対して“つなぎ融資”を要求した。この融資は従来の金融支援とは別のもので、ギリシャ側は緊縮政策を実行しないという内容。これに対してEU側はドイツを中心に猛反発、緊縮政策を前提条件とする従来の金融支援しか認めないと主張した。結局、このEU側の主張が通って4か月間の延長が合意されたわけである。

したがって一見すると、今回の交渉はEU側の完全な勝利のようにみえる。だが果たしてそうだろうか。合意の内容をみると、ギリシャは構造改革に関するメモを23日に提出。さらに4月末までに、詳細な計画をEUに報告することになっている。だが仮にサラマス前政権が実施していた緊縮政策をそのまま踏襲するのであれば、新たな計画は不要のはず。計画を作り直すということは、EUもある程度の緊縮緩和を認めたのではないだろうか。

緊縮政策の緩和を表に出せば、スペインやポルトガル、あるいはイタリアなどからも緊縮緩和の要求が出かねない。EUとしては、それは困る。しかしギリシャ側も前政権と同じ緊縮政策を続けるのでは、選挙民に対して申し開きができない。その両者の思惑を同時に満たすため、こんな決着になったのではないか。

                             (続きは明日)


      ≪23日の日経平均 = 上げ +134.62円≫

      ≪24日の日経平均は? 予想 = 下げ

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