皮を切らせて骨を斬る? ; OPEC (下)

◇ 飛び交う3つの推測 = OPEC総会では、ベネズエラやリビアなど数か国が強硬に減産を主張した。ところがサウジアラビアやクウェートなどの主軸国はこれに反対、結局は「生産目標の据え置き」が決まったと伝えられる。ここから引き出された推測は、OPECの分裂説。今後は意見がまとまらず、原油価格に対する影響力もなくなるだろうと予想する。

次の推測は、イランとロシアに対する策謀説。サウジアラビアとイランは宗教的に相容れず、歴史的にも犬猿の仲。そこでイランの財政収入を圧迫し、イランを支援するロシアにも圧力をかけたというわけだ。イランもロシアも国家財政の大半を、原油や天然ガスの輸出に頼っている。その価格が下落すれば、かなりの打撃になることは間違いない。

もう1つの推測は、急速に発展してきた北米のシェール・オイル撃滅説。シェールの生産コストはまだ高く、原油価格が80ドルを下回ると、約3割の事業者が採算割れになる。OPECとしては減産して価格を維持すれば、シェールの発展を促すだけ。ここは原油価格が急落しても我慢して、シェールの増産を阻止してしまおうという考えだ。

日本流に言えば「皮を切らせて骨を斬る」戦略である。こうした推測が、当たっているのかどうかは判らない。3つとも当たっているのかもしれない。しかし理由はともかく、今回のOPECの決定が世界経済に及ぼす影響は、予想以上に大きいだろう。日本経済にとっては、大きなプラス。企業収益は2-3割増加するとの試算も現われた。この絶好のチャンスを、次の成長に向けてどう活かすかが問われている。


      ≪3日の日経平均 = 上げ +57.21円≫

      ≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ

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