物価上昇の 読み方 (下)

◇ 3通りの考え方 = 政府や日銀は、最近の物価上昇について「デフレ克服に向けて前進した」と解説する。たしかに1年前にはほとんど上昇しなかった物価が、増税分を差し引いても1.5%程度にまで上がってきた。その背景には景気の回復に伴う需給の改善があるから、デフレの度合いが縮小したことは否定できない。日銀は目標とする物価2%上昇は近いと、自信を深めている。

だがエネルギーと食料を除いた5月の物価は、前年比2.2%しか上昇していない。増税分を差し引けば0.2%という計算になる。エネルギーや食料は、国際価格の高騰や円安で価格が押し上げられた。つまり消費者物価の上昇は輸入価格の高騰によるところが大きく、国内の需給改善による部分は政府や日銀が言うほど大きくはない。これが2番目の考え方で、経済学者やエコノミストに多い意見だ。

3番目の考え方は、消費増税や輸入価格など物価を上昇させた理由はどうでもいい。理由はどうであれ、5月の物価は3.4%上昇した。結果として国民の購買力は、その分だけ低下する。最近は賃上げやボーナスの支給が増えているようだが、物価の上昇で実質所得はむしろ減少しているのではないか。

政府や日銀、あるいは学者やエコノミストの主張を受けて、新聞や経済誌にはデフレに着目した第1と第2の意見が紹介される。これに対して第3の意見は、その多くがサラリーマンや年金生活者が抱いている感想に近いものだ。だから、ほとんど聞こえてこない。しかし仮に国民投票を行えば、圧倒的多数で第3の考え方が当選するのではないか。


      ≪3日の日経平均 = 下げ -21.68円≫

      ≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ

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