驚くべき雇用情勢の改善 / アメリカ (下)

◇ 次の大問題は金利の引き上げ = 絶好調の雇用統計が発表された2日前、FRBは金融緩和政策のさらなる縮小を決定した。具体的には、5月から国債などの買い入れを月450億ドルに減額する。2月に緩和政策の縮小を決断してから毎月100億ドルずつ減額、これで合計400億ドルの買い入れ削減となった。この決定に際して、FRBは「消費回復のテンポは加速するだろう」と述べている。

量的緩和の縮小は、市場に対する資金供給がそれだけ細ることを意味する。このため市場は、これまで緩和の縮小は売り材料だと考えてきた。ところが今回は「景気が確実に回復路線を歩んでいるから、緩和政策の縮小を続ける」というFRBの言い分を素直に受け取っている。ダウ平均は1万6581ドルまで上昇、史上最高値を更新した。

アメリカ経済の順調な回復は、日本経済にとっても大きなプラス。金融の量的緩和という非常時対策が解除されることは、アメリカの金融政策が正常化する兆しでもある。だが市場は、ここで大きな問題に直面せざるをえない。というのも、この調子で量的緩和が縮小されて行くと、この10月にはFRBによる資金供給が終了してしまう。量的緩和が終われば、あとはゼロ金利の見直し。つまり政策金利の引き上げ局面を迎えることになる。

先読みをする株式市場だから、すでに考え始めたに違いない。予想をはるかに上回った雇用統計。景気の先行きは明るくなった。しかし、それだけに利上げの局面が近づいてきたことは確か。金利が上がれば国債価格は下がり、ドル相場は上昇する。この方程式をどう解くか。それによって、ダウ平均が史上最高値の更新を続けるかどうかが決まってくる。


    ≪8日の日経平均 = 上げ +130.33円≫

    ≪9日の日経平均は? 予想 = 上げ

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