喜べるのか ? : 物価の上昇

◇ 総合指数も1%超える上昇 = 物価がじわっと上がってきた。総務省が発表した9月の消費者物価は、総合指数で前年比1.1%の上昇だった。季節的な変動が大きい生鮮食料を除いた指数では0.7%の上昇。いずれも4か月連続の上昇である。さらに食料とエネルギーを除いた指数も前年と変わらず、4年9か月ぶりにマイナスから脱出した。

この結果をみて、甘利経済財政相は「デフレ脱却は、登山で言えば8合目の半ばまできている」と手放しで喜んでいる。だが本当に喜んでいいのかどうかは、きわめて疑問だ。というのも物価上昇の内容をみると、その大部分が円安による輸入価格の上昇に起因している。つまり景気の好転で需要が増加したことによる物価上昇は、数えるほどしかないからだ。

品目別にみると、エネルギー料金が7.4%の上昇、食料品は1.7%の上昇だった。このうち電気代、ガソリン代などは円安で原油やLNGなどの輸入価格が上がったことの反映。また食料品は輸入価格の高騰と異常気象の影響を受けたためだった。いずれにしても、景気がよくなった結果の値上がりとは言えない。

食料品とエネルギーを除いた指数では、被服・履物と交通・通信費が上昇に寄与している。このうち被服・履物については輸入品が多く、やはり円安の影響が少なくない。したがって景気回復による物価の上昇もないではないが、大部分は円安の結果だと言えるだろう。原因が何であれ物価が上がれば、購買力は低下する。そんな状態なのに「もう8合目だ」と言って喜ぶ人の気が知れない。


    ≪28日の日経平均 = 上げ +307.85円≫

    ≪29日の日経平均は? 予想 = 下げ

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