黒田マジックの 見どころ (下)

◇ 恐ろしい国債の売り投機 = 黒田マジックの最後の見どころは、国債価格の動向である。日銀の新政策が発表されると、市場では国債に大量の買い注文が殺到した。このため先週は国債価格が急騰、利回りは急低下した。たとえば10年もの国債の利回りは一時0.315%まで下落、世界中が経験したことのない史上最低水準を記録している。

日銀が毎月7兆円もの国債を買い入れる。だから価格は上がるとみた投資家が群がったわけだが、価格はある水準で上げ止まる。すると投資家の多くは利益を確定するために売るだろう。価格が下がり始めると、もっと多くの売りが出る。そんな状況になったとき、日銀の買い支えが有効に働くだろうか。見どころである。

日銀は今後、新しく発行される国債の7割を引き受けることになる。買い入れ資産の大きさは14年末にGDPの59%に達する。このことが海外の投資家に「財政規律のタガが外れた」と考えられるようになると、事態はもっと深刻になる危険性がある。国債が売られ、長期金利が上昇すると、国債の利払い費が増えて財政は圧迫される。景気にとっても重荷になる。

要するに、日本経済の“ギリシャ化”が進行する。こんな事態は想像したくないが、絶対に安全だという保証はない。たしかに黒田マジックは観衆を沸かせた大技だが、危ない側面も持ち合わせている。世界中がこの日本の“実験”を注視していることは間違いない。


    ≪10日の日経平均 = 上げ +95.78円≫

    ≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ

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