黒田マジックの 見どころ (中)

◇ 景気の回復が不可欠 = 手の内をいっぺんに見せてしまった黒田マジック。その効果を長持ちさせるためには、景気の本格的な回復が欠かせない。新しい量的・質的緩和でマネタリーベースを2年間で2倍に増やしても、そのおカネが設備投資や消費に使われなければ意味がない。この点を見極めるためにも、黒田マジック第2の見どころは金融機関の貸し出しが増えるかどうかだろう。

日銀は昨年も市場から国債などを買い入れる形で、マネタリーベースを年間23兆円増加させた。しかし全国銀行の貸し出しは、この間7兆2000億円しか増えなかった。ことしは黒田マジックでマネタリーベースが62兆円も増える見込み。その大半が貸し出しに回れば、雇用と所得が増大して景気の本格的な拡大が期待できる。

本来ならば、ここで財政からの支援が欲しいところだ。しかし財政にその余力がない。そこで安倍内閣は、規制緩和や構造改革を中心にした“第3の矢”を放とうとしている。だが、その実現にはまだまだ時間がかかりそうだ。やはり黒田マジックは、自らの効力で雇用と所得の増大を導かなければならない。 

大量のおカネが実需に結びつかず、不動産や株式、商品市場に流れ込む危険性も小さくはない。いわゆるバブルの発生である。この点を見極めるのには、銀行の貸し出し内容が見どころになってくる。黒田総裁は「バブルの心配はない」と断言したが、仮にバブルになればその崩壊とともに景気は後退する。そのとき黒田マジックには、失敗の烙印が押されることになる。


                                     (続きは明日)

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