回復軌道に乗った アメリカ経済 (下)

◇ 長期拡大の可能性も = 昨年の年末商戦から、小売業の売り上げも伸びている。1月の売上高は前年比5.1%の増加だったが、株高の資産効果で高級デパートは11.4%の売り上げ増。主要500社の純利益は昨年7-9月期までは伸び悩んでいたが、10-12月期は前年比5%の増加。トムソン・ロイター社は、13年度に10%の増益を予想している。

企業家の心理も目立って上向いた。ISM(米供給管理協会)が発表した2月の景況感指数は、製造業が54.2%で11年6月以来、非製造業は56.9%で12年2月以来の高さに戻している。さらに回復が遅いと批判されていた雇用も、改善のピッチを上げてきた。労働省の発表によると、2月は非農業雇用者数が23万6000人も増加。失業率も7.7%に低下した。市場の予想を大きく上回る改善ぶりである。

活気を取り戻したアメリカ経済にとって当面の不安材料は、政府予算の強制削減が3月から発動されたこと。まだ実質的な悪影響は出ていないが、与野党が3月中に回避策で妥協しないと大変なことになる。政府の職員や教員、警察官など75万人が解雇され、100以上の空港で航空管制が出来なくなるという。

その一方でアメリカ経済にとっては、無限の可能性を持つ強力な援軍が出現した。それは技術の進歩で採掘が可能になったシェールガス。あと5年もすれば、アメリカが世界最大の原油・ガス生産国になることは確実とみられている。そうなれば企業の競争力は格段に強化され、消費も増大する。アメリカ経済が再び世界に君臨する日が来ることも夢ではない。


    ≪13日の日経平均 = 下げ -75.15円≫

    ≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ

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