新年度予算案の カラクリ (上)

◇ 形は100点満点だが = 新年度予算案が組み上がった。政府はきょう29日の閣議で決定し、国会に提出する。内容をみると、一般会計の歳出は92兆6000億円。民主党内閣が作った12年度の当初予算92兆9000億円をわずかに下回った。歳出額が前年度予算を下回るのは7年ぶりのことである。

次に新規国債の発行額は42兆8500億円。これも12年度の当初計画に比べて1兆4000億円の減額となった。一方、税収は43兆1000億円と見積もっている。国債発行額が税収を下回るのは4年ぶりのこと。つまり民主党の3年間にはなかったことである。自民党は財政再建にも積極的で、民主党が出来なかった形の予算を編成したと強くアピールしているようだ。形だけをみれば、文句の付けようがない。

だが、この予算編成には多くのカラクリが潜んでいる。社会保障費や国債費が増えるなかで、こんな形の予算を組めたのは13兆円にのぼる補正予算を先行させたため。そこへ13年度分の支出を前倒しで潜り込ませたから、全体を小さく見せることができた。また経済危機に備えるための予備費を全く計上しなかった。

12年度予算では、9100億円の予備費を計上していた。仮に同程度の予備費を計上すれば、新年度予算の歳出は12年度予算の規模を上回り、国債の発行額も増えたはず。予備費をなくすことで、形のいい予算案を組むことができた。安倍内閣は、もし経済危機が発生したら補正予算を作ればいいと考えているのだろうが、対策がそれだけ遅れてしまう危険性は覚悟しなければならない。


                                    (続きは明日)

    ≪28日の日経平均 = 下げ -102.34円≫

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