海外へ逃げる自動車 / 空洞化 (上)
◇ 世界生産台数は過去最高に = 自動車業界の推計によると、国内・海外を合計した12年度の生産台数は2600万台を超えて、過去最高を記録することが確実となった。世界市場に占めるシェアは3割に達する見込み。特に中国やインド、タイ、メキシコなど新興国での現地生産が急増している。
国内メーカーによる世界生産台数は、07年度の2319万台がこれまでの最高だった。その後はリーマン不況や大震災、タイの洪水などの影響で減少したが、その後遺症がなくなったために復旧した。また原油価格の高騰で、世界的に小型車やエコカーへの需要が強まったことが追い風となっている。
各社別に12年度の計画をみても、トヨタは870万台、日産が538万台、ホンダも430万台の生産を予定している。いずれも前年度に比べると大幅な増産となるが、その中心は海外での現地生産。たとえばトヨタは中国でカローラの生産を開始。日産は国内の生産能力を減らし、タイなどの工場を増強する方針。
ただ全体として小型車の生産比率が高まっており、利益率は低くなった。このため12年度のメーカー各社の利益は07年度には及ばないと、業界ではみている。この利益率を底上げするためにも、各社は国内の生産体制をさらに見直し、海外生産の比重を高める必要に迫られていると言えそうだ。
(続きは明日)
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