だれのための 金融緩和か (下)

◇ 国債の売買で巨額の利益 = 日銀は10兆円の国債買い入れを、来年末までに実行する予定。すでに日銀はことし6月末時点で96兆円の国債を保有しているから、来年末時点では少なくとも106兆円の国債を保有することになる。日本の国債発行額は11年度、12年度ともに44兆円。比べてみれば、その大きさは異常と言えるほどだ。

この日銀の買い支えによって、日本の国債は市場価格が下がらない。利回りは0.8%程度の低い水準に抑えられている。こうした状況をみて外国人投資家の買い入れも増え、6月末の海外保有残高は82兆円。前年比20%も増加した。財務省にとっては低い利率で国債を発行できるから、日銀さまさまということになる。

日銀が市場から国債を買い入れる場合、売り手となるのはほとんどが金融機関だ。少しでも価格が下がったとき大量に買い込んでおけば、日銀が価格を上げたうえに買い取ってくれる。年利0.025%の定期預金を原資に国債を売買すれば、巨額の利益をあげられる。金融庁によると、12年3月期決算で主要行の純利益は1兆7500億円。そのうち国債の売買益は6900億円もあった。

実は日銀による国債の直接買い取りは、財政法第5条によって厳しく禁じられている。最近の買い入れは市場経由なので、“直接”ではない。しかし実質的には同じことだ。日銀がそこまでして国債を買う理由は、景気浮揚は単なる口実。初めから財務省の支援にあったのではないか。銀行はそこに寄生して甘い汁を吸っている?


    ≪25日の日経平均 = 上げ +22.25円≫

    ≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ

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