だれのための 金融緩和か (上)

◇ 景気浮揚の効果なし = 日銀は先週19日、量的金融緩和の拡大を決定した。資産買い入れ基金の総額を70兆円から80兆円に増やす、というのがその内容。増えた10兆円で、市場から国債を買い取る方針だ。事前の予想は5兆円の増額だったから、安住財務相は「サプライズだ」と称賛。日経平均は100円以上も値上がりし、円相場は大きく下落した。

ところが明くる20日に株価は145円の反落、円相場も上昇してしまった。市場が政策の効果に疑問を持ったからである。じっさい、市中には資金がダブ付いている。ここで国債の買い入れを増やし市中におカネをバラ撒いても、企業の設備投資や在庫投資が増える環境ではない。

日銀が量的緩和の拡大を決定したのは、国内景気の動向に不安感が生じたためである。特にアメリカが3度目の金融緩和に踏み切り、これが円相場の上昇につながると懸念した。したがって今回の量的緩和で円相場が下落し、それを好感して株価が上昇すれば、政策は成功だったと評価されただろう。

しかし結果から見て、円相場や株価に対する効果は“1日限り”に終わった。資金需要を増やす効果もない。10兆円の量的緩和は、少なくとも景気浮揚という観点から言う限り、効果はなかったと断定せざるをえない。ただ今回の量的緩和によって、副次的に大きな利益を得るものがいる。それは財務省と銀行だ。


                                     (続きは明日)

    ≪24日の日経平均 = 下げ -40.71円≫

    ≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ

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