関門を突破 : 南ヨーロッパ支援対策

◇ ESMの創設が本決まり = ドイツ憲法裁判所は12日「ESM(ヨーロッパ安定メカニズム)への参加は合憲」という判断を下した。これによってドイツはESMへの出資が可能になり、ESMは10月8日にも創立総会を開く段取りとなった。ユーロ圏による南ヨーロッパ諸国を支援するための体制が、ようやく整うことになる。

ESMというのは、資金繰りが困難になった国を救済するための常設的な金融機構。支援ワクは7000億ユーロ、そのうちの1900億ユーロをドイツが拠出する。しかしドイツ国内で「ドイツ国民の税金を南の支援に使うのは憲法違反」との訴訟が起こり、政府も裁判所の判決待ちで動きがとれなかった。

すでにECB(ヨーロッパ中央銀行)は、財政難に陥った国がESMの支援を仰ぐことを条件に、その国の国債を購入することを決めている。したがってギリシャやスペインがESMから資金援助を受け、ECBに国債を買い取ってもらえば、ユーロ圏の財政・金融不安にも、やっと解決の道筋が明瞭に示されることになる。

ところが最後に難関が1つ残っている。ESMの支援にしてもECBの国債購入にしても、援助される国が厳しい財政再建策を実行することを条件にしている点だ。厳しい再建策の実行は、その国の政権を崩壊させかねない。その一方で再建策の緩和を認めると、こんどはドイツなど支援する側の国民が収まらない。両者の調和点をどこに求めるかが、政治的にもきわめて難しい次の難関になる。


    ≪13日の日経平均 = 上げ +35.19円≫

    ≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ

          ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック