雇用増加は アダ花 ? : アメリカ

◇ 7月は予想を上回ったが = 米労働省の発表によると、7月の非農業雇用者数は前月より16万3000人増えた。事前の予想は10万人程度の増加だったため、市場はびっくり。発表があった3日のダウ平均は217ドルの大幅な上昇となった。これでアメリカの景気見通しは明るくなったという解説も見られるが、そんな楽観はできそうにない。

労働省は発表文のなかで「非農業雇用者の増加数は1-7月を平均すると15万1000人。これは昨年同期の15万3000人とほぼ同じ」だと説明している。なるほどとも思えるが、実はこうした比較よりも最近の趨勢の方が重要だ。たとえば1-3月の平均増加数は22万6000人だったが、5-7月は10万5000人に落ちている。

失業率も8.3%で、前月より0.1ポイント上昇してしまった。これは失業者が4万5000人増加したためである。しかも7月には雇用を増やした小売り業を中心に、企業の間では人員整理を計画しているところが多くなっている。景気の先行きを警戒し始めたためだ。

アメリカの実質成長率は4-6月期に1.5%まで低下した。年の後半に大きく反転上昇する気配は、いまのところ見られない。もし7月の雇用者増加数が10万人を割り込んでいたら、FRBはさらなる金融緩和に動かざるをえなかったと思われる。したがって予想外の増加を示した7月の雇用統計は、緩和の追加策を先送りさせただけ。真夏に咲いたアダ花に終わる公算が大きい。


    ≪6日の日経平均 = 上げ +171.18円≫

    ≪7日の日経平均は? 予想 = 下げ

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