欧米の景気に 黄信号 (下)

◇ アメリカは景気後退の入口に = アメリカ経済も減速傾向がはっきりしてきた。その象徴的な指標が雇用統計。6月の農業を除く雇用者数は8万人しか増えず、経済界をがっかりさせた。雇用者数の増加は15万人以上なら好調のしるしとみられるが、10万人にも達しなかったからである。ことし1-3月は月平均で22万6000人増えていたのが、4-6月は7万5000人増に急減してしまった。

企業の景況感も大幅に低下した。ISM(サプライ・マネジメント協会)が調べた6月の製造業景況感指数は、3年ぶりに50%を割り込んだ。また主要小売業の売り上げも、7か月ぶりの低さに落ち込んでいる。さらに主要企業の4-6月期の純利益は前期を下回る見込み。将来についても、約2割の企業が業績見通しを下方修正したという。

そうしたなかで、自動車だけはよく売れている。1-6月間の新車販売台数は727万台で、前年比14.8%増加した。半年で700万台を超えたのは4年ぶりのことである。理由はローン金利の低下とガソリンの値下がりによるもの。ただ雇用が増えなければ、この好調さも続かない。オバマ大統領も11月の選挙を控えて、なんとか雇用の増大を図ろうとしているのだが、環境はむしろ悪化している。

というのも「財政の崖」と呼ばれる問題が、にわかに現実味を帯びてきたからだ。今年末に大型減税が期限切れになることに加えて、来年からは国防費を中心に財政支出の強制的な削減が実施される。このままにしておくと、来年上半期のGDPは1.3%も減少してしまう。だが大統領選挙を控えて、議会は動かない。アメリカでも”決められない政治”が大きな問題になってきた。さらに中国やインドの成長減速。今週末に発表される中国の4-6月期GDPが7%台前半まで落ち込むと、世界経済を覆ってきた雲はいっそう厚くなる。


    ≪10日の日経平均 = 下げ -39.15円≫

    ≪11日の日経平均は? 予想 = 下げ

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