ギリシャ再選挙の 勘どころ

◇ ユニークな選挙制度 = ギリシャの再選挙が、あさって17日に実施される。ユーロ圏の将来を左右しかねない重要な政治イベントだ。そこで現在の情勢や、再選挙の見どころ・勘どころをまとめておこう。

ギリシャの選挙制度には、一風変わった点が2つある。1つは最も多くの得票を集めた政党に、ボーナスとして50議席が与えられること。ギリシャは定数300議席の一院制だから、選挙で101議席を獲得できれば過半数を制することができる仕組み。もう1つは投票日の15日前からは、世論調査の公表が禁じられていること。したがって、最新の調査は6月2日付けのものということになる。

1--ND(新民主主義党)とPASOK(全ギリシャ社会主義運動)の2党で過半数を獲得できるかどうか。もし獲得できれば両党は連立し、政権は5月6日の総選挙前の体制に戻る。緊縮政策を実行し、EUからの支援を受けるだろう。6日の総選挙では、ボーナス50議席を加えても両党で149議席しか取れず、結局は再選挙となった。

2--SYRIZA(急進左派連合)が過半数を制するか、あるいは第1党になるか。過半数が取れなければ少数野党と連立することになるが、いずれの場合でも「緊縮反対」が公約。ただ共産党を除けば、SYRIZAを含めてすべてが「ユーロ圏残留」を掲げているから、事態は複雑に。

3--この場合、EUがどう対応するのか。緊縮反対の政権に支援を続けるのは難しそうだが、残留を希望するギリシャ国民を見捨てられるのかどうか。最大の問題点になりそうな気がする。

4--さて、6月2日の世論調査では、NDとSYRIZAがほぼ互角の勢い。しかもNDとPASOKを足しても過半数はムリな情勢だという。そして連立工作に失敗すれば、3度目の総選挙をすることになる。世界はまたまた心配しなければならない。


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