走り出した 日米の自動車産業 (下)

◇ 期待できる経済の好循環 = 自動車産業の好不調は、すぐ経済全体へ影響する。販売が好調で生産が増加すれば、部品の供給が増える。すると鉄鋼やガラスやゴム、あるいは半導体など数多くの素材や原料の需要が増大する。販売店や金融会社も忙しくなる。こうして雇用が拡大し、個人の所得も増加する。当然、企業の設備投資も個人の消費支出も上向きになる。経済の好循環がスタートするわけだ。

経済の好循環は、国内だけに限らない。アメリカや中国といった巨大市場が活況になれば、海外の自動車メーカーも潤う。部品や原材料の需要も増える。海外のメーカーはアメリカや中国での生産設備を増強するから、現地の雇用も拡大する。各国の消費が伸びれば、アメリカや中国からの輸入も増えるに違いない。これが国際的な経済の好循環だ。

数ある産業のなかでも、自動車産業のすそ野は圧倒的に広い。だから自動車は、経済に大きな循環を起こさせる力を持っている。日米の自動車産業がともにリーマン・ショック以前の状況を回復したことは、好循環の入り口に差しかかったとみることができるだろう。したがって問題は、この好調がいつまで続くかということになる。

この点で日本の弱点は、エコカー補助金による下支えだ。補助金の効果は時とともに低下する。やはり政策的に何か別の手を打たないと、腰折れしてしまう危険性が大きい。また国際的にみると、ヨーロッパ経済は好循環に乗り損なう心配がある。ドイツの2月の国内新車販売台数は22万台で、前年同月と変わらなかった。


    ≪7日の日経平均 = 下げ -61.57円≫

    ≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ

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