まだ過大 : 中国の成長目標引き下げ

◇ 物価上昇がネックに = 中国が経済成長の目標を引き下げた。温家宝首相は5日に開いた全国人民代表会議で施政方針演説を行い、そのなかで「12年の経済成長目標を7.5%とする」と発表した。中国は毎年の成長目標を05年からずっと8%に設定してきたが、それをわずかながら引き下げたわけである。

温家宝首相はその理由として「経済の拡大より成長の質や社会の安定を重視し、持続可能な発展を図るため」と説明した。日本を超えて世界第2位の経済大国になった中国が、いつまでも高度成長に固執していると弊害に見舞われる。したがって成長目標を8年ぶりに引き下げたことは、賢明な決断だと言えるだろう。だが引き下げは、あまりにも小幅にすぎたのではないか。

中国経済は90年代に入ってから急膨張した。92年の成長率は14.2%を記録。その後は少しずつスピードを落としたが、それでも11年は9.2%の成長だった。しかし10年春からは物価の上昇が目立ち始め、11年7月の消費者物価上昇率は6.5%に達している。一般国民は物価が上がると、政府への不満を募らせる。賃上げ要求が強まり、これが輸出競争力の低下につながる。中国政府にとっては、最も頭の痛い問題となった。

度重なる金融引き締め政策によって物価は昨年12月に4.1%まで下がったが、ことし1月には再び4.5%に上昇した。これに懲りた中国政府が、成長目標を低くして物価の安定を図ろうとする姿勢は十分に理解できる。だが7.5%目標を達成するためには、現在の高い財政支出は続ける必要があるだろう。金融政策も緩和の方向が求められる。そうしたなかで、物価の再上昇を抑えられるのかどうか。 


    ≪5日の日経平均 = 下げ -78.44円≫

    ≪6日の日経平均は? 予想 = 上げ

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