後期高齢者1500万人の復讐

◇ マニフェストをあっさり放棄 = 政府は後期高齢者医療制度について、廃止法案の国会提出を見送ることになった。民主党は野党時代から、この制度は「国民を年齢で差別するものだ」と強く批判。09年度のマニフェストにも「後期高齢者医療制度は廃止する」と明記している。ところが将来の財政負担を心配する全国知事会の反対を受けて、実にあっさりと公約を反故にしてしまった。

この制度は08年4月に発足した。高齢化の進展で増え続ける医療費を抑えるために作成された医療制度改革の一環で、75歳以上の人を対象にした別建ての医療保険制度。しかし当初から「姥捨て山のようだ」とか「人生の終局を連想させる」など、評判は芳しくなかった。民主党はそこに着目、高齢者の票を集めるために制度の廃止を公約した感じが濃い。

厚生労働省の集計によると、09年度の国民医療費は36兆円。そのうち後期高齢者の分は11兆円にのぼっている。今後も75歳以上の人は増え続けるから、医療費も急増するに違いない。いまの制度では、その1割を後期高齢者がみずから負担することになっている。だから制度をこのままにしておくと、高齢者の負担が重くなる。民主党はこの重大な問題も先送りしてしまった。

後期高齢者医療制度が発足した当時、75歳以上の人は1300万人いた。その多くが総選挙では、民主党へ投票したのではないだろうか。ことし3月1日現在の75歳以上人口は1494万人。おそらく次の総選挙までに1500万人を超えるだろう。年寄りだから過激なデモなどはやらないが、権利を行使して復讐することはできる。何百万人かは、民主党を見捨てることになりそうだ。


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