政治が掘った穴 / 10-12月期のマイナス成長 (下)

◇ 109兆円もの予算を組んだのに = 政府は11年度に4回も補正予算を組んだ。その歳出総額は16兆9400億円。当初予算にこれを加えると、実に109兆2400億円にものぼる。GDPの2割をはるかに超える予算を組みながら、四半期とはいえマイナス成長を記録するとは。なんとも奇妙だし、緊縮予算で苦しんでいる欧米諸国に対しても恥ずかしい気がする。

補正予算の中核は“災害復興予算”と銘打ち、歳出総額12兆1000億円を計上した第3次補正予算だった。ところが、この予算が国会に提出されたのは昨年10月28日。国会で成立したのは11月24日だった。その執行はごく最近になってからである。したがって昨年10-12月期には、全く効果が出ていない。もし民主党政府がもう2か月早く予算案を作り、野党も国会審議を急いでいたら、10-12月期の公共投資は急減しなかったはずである。

この第3次補正予算では、住宅エコポイント制度の復活も盛り込んだ。昨年10-12月期に住宅投資が減少したのは、この制度が7月末で終了したためだ。これも2次補正で復活していれば、住宅投資の減少はずっと緩やかなものとなったに違いない。さらに輸入の増加については、もっと重大な認識の不足を指摘できる。火力発電用の燃料輸入が、日本の貿易収支を赤字基調に変化させたという認識である。

政府も与野党も、この問題については発言がない。だが放っておけば、貿易赤字は恒常的になってしまう危険性がある。この際は1日も早く、将来を見据えたエネルギー基本政策を作成することが重要だ。原発の再稼働も真剣に議論しなければならない。だが政治家は与野党ともに、この問題から逃げている。そうしているうちに貿易赤字は幅を広げ、景気を悪化させる大きな要因に成長して行く。


    ≪14日の日経平均 = 上げ +52.89円≫

    ≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ

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