恐ろしい予測 : 貿易赤字の定着 (中)

◇ なぜ堂々と発表しないのか = いかにも恐ろしげな「リスクシナリオ」と題するこの報告書は、枝野経産相が21日の国家戦略会議に提出した。その内容は、まず日本は現在「円高による空洞化」と「経常収支の赤字化によるマクロ経済の行き詰まり」という2つのリスクに直面していると指摘している。

さらに空洞化が続けば「10年代半ばに貿易赤字構造に転落」する恐れがあると分析。その結果は「急激な日本売り」「国債消化余地の消失」「急激な円安とインフレ」「高金利と失業増」に見舞われる危険性があると結論付けている。これは大変に重大な内容の報告書だ。しかし一般には公表されず、一部の新聞が報道しただけである。

報告書は対策として、TPP(環太平洋経済連携協定)への参加や原発の再稼働などを挙げている。ここから推察すると、どうもこの報告書は経産省が、TPPや原発の必要性を国家戦略会議のメンバーに訴えるために作成したようにも思われる。このため一般には公表しなかったのかもしれない。

だが10月の貿易統計からも判るように、日本の赤字化は現実的なリスクになる可能性がある。政府は矮小な戦術論ではなく、もっと堂々とその危険性を国民に訴えるべきではないのか。来年のいまごろになって、貿易赤字が続き、国債の利回りが急騰し、マイナス成長に苦しむような事態は絶対に避けなければならない。この問題での“想定外”は許されない。


(続きは明日)

    ≪30日の日経平均 = 下げ -43.21円≫

    ≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ

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