復旧予算から 復興予算へ (下)

◇ 切れ目なしに実行できるか = 政府・民主党は第3次補正予算を秋の臨時国会で成立させようと考えている。だが、その過程には問題が山積。もし成立が遅れれば被災地の復興が進まないだけではなく、景気にも大きな悪影響があるだろう。秋ごろには復旧需要が薄れ、財政支出に切れ目が生じると日本経済は需要不足に陥る可能性が大きいからだ。

まず被災地の自治体との間で、短期間に復興計画の擦り合わせができるかどうか。被災地によって高台に新しい市街地を建設するか、それとも海岸沿いに丈夫なビルを建てるか。まだ結論が出ていない。この点が決まらないと学校や病院、それに役場や鉄道などの配置も確定できない。

次に臨時増税の具体案についても、大いにモメそうだ。政府案によると、5年間にわたって所得税と法人税を中心に、たとえば10%の定率増税を行う。09年度の決算でみると、所得税と法人税の税収は合計で19兆3000億円。10%の増税を5年間続けると、税収は10兆円近くになる。このように計算は合うけれども、増税に対する反発を乗り切れるかどうか。

最大の問題は、菅首相の辞め時だろう。いまは8月末という見方が強い。しかし辞めて行く総理大臣が、第3次補正予算まで決めていいものか。まして復興予算は来年度予算にも分割計上される。この問題については、野党だけではなく与党内にも抵抗が強い。第3次補正予算をほんとうに秋の臨時国会に提出できるのかが、重大なポイントになってきた。


    ≪28日の日経平均 = 下げ -145.84円≫

    ≪29日の日経平均は? 予想 = 下げ

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