とうとう1600ドルに : 金の国際価格

◇ 3年4か月で6割の上昇 = 金の先物価格がとうとう1600ドル台に乗せた。ニューヨーク商品取引所の金先物相場は10日間続伸、18日には一時1トロイオンス=1607ドル90セントの史上最高値を付けた。金相場が1000ドルに達したのは08年3月、それから3年4か月で6割も値上がりしたことになる。東京でも19日の小売価格が1グラム=4308円の高値となった。 (1トロイオンス=31.1035グラム)

原因はヨーロッパとアメリカの財政問題。ヨーロッパではギリシャの財政危機が再燃、スペインやイタリアにも飛び火する勢い。EUは21日に緊急首脳会議を開いて対策を協議する。一方、アメリカでは政府債務の上限引き上げ法案をめぐって与野党が鋭く対立。今週中に妥協が成立しないと、国債の償還がストップする危険性が増大する。このため投機資金が債券や株式市場から撤退、安全な金市場へ流れ込んだ。

金という商品は、実に奇妙な性格を持っている。生産量は年間2500トンほど。その6割以上が宝飾品として消費される。また半導体の一部に使われる工業原材料でもある。そして変質しない。どんな国の通貨とも容易に交換できる。インフレにも強い。だから国際的に緊張が高まると、必ず買われる。今回は軍事的な緊張ではないが、財政面での国際緊張と言えるだろう。

したがってEU首脳会議が適切な対策を打ち出し、アメリカ政府と議会が妥協に成功すれば、金価格は反落するだろう。だが逆の場合は、まだ高騰するかもしれない。金価格が高騰するときはドル資産やユーロ資産が売られやすい。すると相対的に円が買われる。だから日本経済にとって、金価格の上昇はあまり好ましくない。


    ≪19日の日経平均 = 下げ -84.75円≫

    ≪20日の日経平均は? 予想 = 上げ

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