国債の格下げ : 市場は反応せず

◇ 危険度は金利の上昇で判断 = アメリカの調査・格付け会社スタンダード・プーア社は先週、日本国債の格付けをダブルAからダブルAマイナスに1段階引き下げると発表した。同社による日本国債の格付け引き下げは、02年4月以来8年9か月ぶりのこと。ダブルAは上から4番目のランキングで、中国やサウジアラビアと同じ評価になる。

引き下げの理由として、S&P社は「財政赤字が今後も数年にわたって高止まりする」「民主党政権は債務問題に対する一貫した戦略に欠けている」などを挙げているが、「全くごもっとも」と言うしかない。ただしギリシャに次いで財政の破たんが心配されているスペインよりもランクを下げたのは、いかがなものか。理由を聞いてみたい。

驚いたことに、東京市場はこのニュースにほとんど反応しなかった。瞬間的に円相場の急落はあったが、すぐに戻している。最も影響されるはずの長期金利は、逆にやや低下した。株価は下落したが、これは上げすぎの調整という感じが強かった。もっとも国債を大量に保有している銀行は、それなりに売り込まれている。

日本の国債は、その95%が国内で消化されている。特に郵貯や銀行や保険が大量に買っている。景気の低迷で、十分な貸出先や投資先が見付からないからだ。したがって格付けが下がったからといって、国債をおいそれと売るわけにはいかない。金利が上がらない理由である。だが景気がよくなって資金需要が増えてくると、この構図は崩れるだろう。その兆候は、まず長期金利の上昇となって現れる。要注意だ。


    ≪31日の日経平均 = 下げ -122.42円≫

    ≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ

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