中央銀行の国債購入 : その結果は? (下)

◇ 日米で54兆円の資金を放出 = 中央銀行が国債を購入することによって、日本とアメリカを合計すると新たに54兆円の資金が市場に放出される。その大半は金融機関の手に渡るが、金融機関はこの資金をどこに貸すのだろう。最も考えられる貸し付け先は、低利融資を望んでいるフェッジファンドなどの投資機関にちがいない。

その途端に、この資金は投機資金に変貌する。行き先は国際商品市場や金利の高い新興国だ。現にニューヨークの商品市場では、FRB の発表を受けて国際商品が軒並み高騰した。金は史上最高値を更新、原油も7か月ぶりの高値を付けている。銅やアルミ、小麦や大豆なども大幅に上昇した。国債買い入れで放出される資金が回ってくると期待した動きである。

投機資金は新興国にも突入する。経済が活況を呈し、金利も高い。その株式や不動産、あるいは特産物におカネが向かう。すでに新興国にはこうした資金の活発な流入が始まっている。その結果は経済を刺激する効果もあるが、インフレの危険性が高まり、為替レートの上昇を招いてしまう。54兆円の資金が放出されれば、その傾向はいっそう加速されるにちがいない。

中央銀行が一時的に大量の国債を追加購入することは、平時では初めての経験だ。したがって、その結果として何が起きるかを正しく予測することはむずかしい。一昔前ならば、通貨の流通を増やせば、その国はインフレになった。だが現在の世界では過剰流動性になって、資金を放出した国からは遠く離れた新興国でインフレを惹き起こすのではないか。


    ≪11日の日経平均 = 上げ +30.94円≫

    ≪12日の日経平均は? 予想 = 下げ

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