中央銀行の国債購入 : その結果は? (中)

◇ 景気対策としての効果は疑問 = 日銀は流通市場で、主に残存期間1-5年程度の国債を買い入れる方針。すでに期間1年未満の短期金利は、政策金利をゼロに近付けているから十分に下がっている。今回は残存期間1-5年の国債買い入れで、中期金利の引き下げを図るわけだ。だが、こうした金利引き下げとそれに伴う資金供給の増大で、景気はよくなるのだろうか。

流通市場で国債を売るのは、ほとんどが金融機関だろう。しかし金融機関はいま大量の資金を抱え込み、貸し出し先が見付からなくて困っている状態だ。余ったおカネで、大量の国債を買い入れている。その金融機関が国債を日銀に売って、また資金を手に入れる。そのおカネは、どう運用するのだろうか。

一方、借り手側の企業も資金を貯め込んでいる。上場企業の半数近くが、実質的に無借金の経営だ。企業の銀行借り入れ額も、このところ急減している。そんな状況だから、金利がわずかに下がったからといって資金需要が増えたり、設備投資が盛んになるとは思えない。景気に対しては、あまり効果がないのではないか。

ただ今回の措置によって円高の進行がストップすれば、輸出企業の業績は安定する。また日銀がETFやREITの買い入れを始めれば、株式市場には明るさが戻るかもしれない。株価が上昇すれば、企業の経営にはプラスだし、個人所得の増加を通じて消費への押し上げ効果も期待できる。景気浮揚の効果が出るかどうかは、株価しだいだろう。


                                 (続きは明日)

    ≪10日の日経平均 = 上げ +136.03円≫

    ≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ

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