踊り場に入った 日米の景気 (下)

◇ 再上昇は期待できるのか = “踊り場”というのは、階段の途中にある平らな板である。だから階段の場合は、踊り場の先はまた上りの階段が続く。しかし景気の場合は、そういう保証がない。再び上りになるかもしれないが、下りになってしまうこともある。日本の景気は、どちらへ進むのだろうか。いくつかの条件を検討してみよう。

まず第1の条件は、輸出が再び勢いを増すかどうか。輸出相手先の状況をみると、EUやアメリカにはあまり期待できない。中国は引き締め政策の効果で、成長率もやや鈍ってきている。代わって、いま日本が輸出を急速に拡大しているのが東南アジア諸国。だが、これら諸国ではインフレ懸念が強まっており、金利を引き上げた国も多い。全体としてみれば、これから日本の輸出が大幅に拡大する公算は小さいだろう。

とすれば、第2の条件は内需ということになる。ここで注目されるのは、好調な企業の業績。日経新聞の集計によると、上場企業の4-6月期の経常利益は前年の5倍になった。ただ、その利益が雇用の増大になかなか結び付かない。利益がピークアウトする前に雇用の改善が始まるか。そこが勝負どころになってくる。

このほか円高が、どこまで進行するか。エコカーや家電に対する補助金が打ち切られる影響。猛暑が消費に与える影響、株価の行く方・・・。今後の景気を左右する条件は数多い。そうしたなかでも11年度予算で、成長分野への支出を重視しながら、なおかつ財政の節度を守ることができるかどうか。踊り場の先を上り階段にするためには、政府と民間のいっそうの努力が必要になってくる。


    ≪4日の日経平均 = 下げ -204.67円≫

    ≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ

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