輸出 & 雇用統計 : 物足りない新聞の記事 (上)

このところ新聞の経済記事を読んでいて、どうも物足りない感じが続いた。1つは貿易統計の輸出に関する記事。もう1つは雇用統計の記事である。両方とも、内容的には間違っていない。だが統計の数字を紹介するだけにとどまり、その裏を読む努力に欠けていたのではないか。そんな印象を強く抱いた。

1) 輸出に関する記事--いまの景気にとって輸出の回復は、唯一の頼みの綱。読者の関心はきわめて高い。その10月の輸出は、財務省の貿易統計によると前年比で23.2%の減少だった。これについて多くの新聞は「減少率は3か月連続で縮小した」と書いている。この記事を素直に読んだ読者は「輸出の回復は続いている」と受け取って、一安心したのではないか。

だが盲点がある。昨年9月に発生したリーマン・ショックの影響で、日本の輸出は10月から急減した。その急減した水準と比べて、ことし10月の前年比減少率が縮小したと言っても、あまり意味がない。そこで世界不況が起きる前の07年10月の輸出額と比べてみると、ことし10月の輸出は29.3%の減少だった。

同様にことし9月の輸出を07年9月と比べてみると、減少率は29.6%。つまり10月の輸出は9月からほとんど改善していないことが判る。前年比でみた減少率が縮小したことは事実だが、記事がそこで終ってしまうと、読者に誤解を与えるのではないか。この前年比の問題は11月以降、さらに大きくなる。要注意だ。

                                      (続きは明日)

    ≪2日の日経平均 = 上げ +36.74円≫

    ≪3日の日経平均は? 予想 = 下げ

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